弱毒の変異株で高齢者を守れ
新型コロナウイルス変異株の報道姿勢
2020年12月26日付 時事通信社「変異コロナ、検疫や解析強化を 個人の対策変わらず―専門家」
▼一部抜粋
「英国で見つかった新型コロナウイルスの変異種が25日、入国者5人から確認された。変異ウイルスは感染力が7割強まっている可能性があるとされる」
「毒性が強まったことを示すデータはないものの、感染力が強まれば感染者と重症者が増え、医療の負担は増す」
2020年12月26日付 時事通信社「政府、全世界からの新規入国拒否1月末まで、変異種の流入防止―国内発見に危機感」
今さら「変異種」で脅かす大手メディア
すでに今年の4月までには約5000種の変異株が判明しています。変異すること自体は何らニュースバリューはありません。
「感染力が7割増し」は重症者が増えるのか?
強い感染力で感染者が増えれば相対的に重度者が増加する、一見正しいように思えます。しかし、一般的にウイルスは弱毒化に向かいます。強毒なものは約10年スパンで出現し、より厳しいものは100年スパンです。
宿主の中でしか生きることのできないウイルスは、原則的に宿主に死んでもらっては困るのです。そもそも強毒なウイルスを持つ宿主は動き回れません。弱毒なら活動して感染させることができるからです。
従って、感染力の強い(弱毒化した)ウイルスが増えれば相対的に重症者が増えるのではなく、無症状感染者や軽微な症状どまりの感染者が増えると予想する方がより自然です。
28日からの入国拒否は絶妙?
PCR検査は常に約2週間前の状態を映しています。今さら止めたところで、すでに多くの感染者が流入していると見るべきでしょう。さらに言えば、同時多発的に同一の能力を持つ変異株が出現することも考えられるのです。
問題は日本人のための医療資源が、外国人に占拠されることです。
ワクチンが不要となる
弱毒したウイルスがまん延すれば、集団免疫を獲得することになります。今のところ怪しげな「遺伝子」ワクチンをわざわざ打つ必要も無くなるのです。
それでも高齢者を遺伝子ワクチンの「犠牲の羊」として実験台に送り込むべきなのでしょうか。子宮頸がんワクチンのように、利用側がリスクを理解せずに運用することになり兼ねないか心配です。
5類感染症への格下げと、空港防疫の機動的運用で乗り切れ
高齢者を守るためには地域医療(かかりつけ医)の閉業を食い止め、失業者を減らすなどの対策が急務です。同時に無菌状態でもキケンなので、出入口の開閉を機動的に行えばある程度は免疫が鍛えられると考えられます。
『介護評論』