ダメな老人ホームの見分け方「認知症編」7つのポイント

1.認知症と、そうでない入居者が同一フロアで暮らしている

居室の他にも食事やレクリエーションなど一般混合タイプの老人ホームが多いですが、双方にとってストレスになります。行動や介護方法なども異なりますので、認知症に悪影響を及ぼしかねません。

ノーマライゼーション(平等に生活する社会の実現)と言えば聞こえはよいですが、実際には運営効率上の都合です。

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専用フロアやコーナーなどを設けて区別されているか確認する。


2.ホームの往診医が内科のみ

入居時には診療情報提供書(医師間での引継ぎ資料のようなもの)で現在内服中の薬がそのまま継続されます。しかし、認知症は症状が変化していくものです。一般内科や老人内科では入居後しばらくしてからの対応に不安が残ります。

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内科の他、精神科・心療内科・脳神経外科などの専門医が往診するか確認する。



3.認知症ケア専門士の在籍人数を誇る

基本的に施設介護はチームで組織的に介護します。専門士が散発的に行ってもあまり効果はありません。それどころか専門士が出勤している日と休みでムラが起こることによって、逆効果になることもあり得ます。

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そのホーム内で認知症ケア専門士がどのような役割なのかを確認する。



4.入居契約を急かす

特に認知症の場合はホームに順応するかは一種の賭けのようなもの。憔悴して焦っている家族心理を突き、様々な理由をつけて正式な本契約を入居当日に迫ってきます。それはハッキリ申し上げて、入居相談員(営業マン)の成績稼ぎです。

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1週間程度(ホームのサービスが1回転する)の体験入居をして夜間や入浴も含めて順応するか確認する。そこで第一段階。次に3か月程度で様子を見て合わないようなら(穏やかに生活できない)短期解約特例を利用して解約退去する。


5.体験入居は専用居室

先程と同じように順応できるかがポイントです。環境要因は大きな要素となりますので、体験入居の居室で順応したからといっても実際に入居する居室が異なっていたら、体験入居の意味がありません。

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体験入居と実際に入居する居室は同一かを確認する。


6.希望の居室が空くまで別の居室で入居しながら待つ

人気のホームの場合にありがちです。些細な変化が見当識障害を助長することもあります。

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空きが出るまで待てなければ諦めて、第2候補の検討を進める。


7.見学の日時を指定してくる

日中の認知症介護は目が離せないのでリビングやホール、食堂などに集まっていることが多いです。スタッフはバックヤードなどの仕事もあり、手厚い時間と手薄な時間がどうしても出てきます。当然、入居相談員(営業マン)は手厚い時間帯見学者に見せて印象操作をしたいところです。

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平日の14時または16時が一番の「スタッフの底」になります。先ずその状況を確認すればそれ以下がないので安心です。別日に再度見学して食事の様子を見学してください。


『介護評論』


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